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石井美絵子の二次元HOLIC!

Oggi専属モデルの石井美絵子が、実は大・大・大~好き、という二次元の世界について、思い入れたっぷりに執筆するWEBコラム。誌面のファッショナブルなイメージとは違った魅力を、ぜひ堪能してください。

いしいみかこ
スラリとした手脚でどんな服も着こなしてしまう独自の存在感が人気のモデル。2013年1月号より『Oggi』専属。このWEBオリジナルコラムでは、大好きな漫画&アニメについて書き連ね、二次元にも強いという新たなモデル像を提案。また2014年以降、ミュージカルや舞台に出演するなど女優としての活動も活発に。秋には『美少女戦士セーラームーン〜アン ヌーヴォー ヴォヤージュ〜』に出演、セーラープルートを演じた。

モデル紹介▶

Vol.21

パーマン

数あるパーマンのお話の中で、今回私がピックアップしたいのは「パーマンはつらいよ」というお話です。

主人公のパーマン、須羽みつ夫は普通の子供と同様に学校に通いながらも、寝る間もなく夜通しパーマンとして人々を助けるために活躍しています。
ですが自分がパーマンであることは誰にも内緒。もちろん夜通し頑張ったところでみつ夫自身が誰に褒められることも、感謝されることもない...。
昼間眠くなってしまうのは夜通し頑張っているから...だと、誰にも打ち明けられない...。
みつ夫はそんななんの得にもならないことはもうやめる、とパーマンであることを放棄しようとします。

私はみつ夫がそうなってしまうことは極めて当然なことだと思うのです。
自分がみつ夫と同じ立場ならきっとそうなるだろうと思いますから。誰にも打ち明けられないフラストレーション、誰にも褒めてはもらえないというフラストレーション、もちろん最初は褒めてもらうために、という思いはなかったとしても気づくといつの間にかそんな欲が...。

褒められるためではない、けれど、どんなに良い行いをしても自分に感謝の想いを向けられることはない...なんだかすごく不健全な気さえします。
これでは人と人の関係性は成り立たないですよね。むしろそれで成り立つ人間関係なんて気持ち悪くて仕方ないです。
私だってそれくらいの欲求は当然のように出てきます。
その時よく思うことは、
"私の悪いところは私の良いところ、私の良いところは悪いところ"
自分から生まれてくる感情や欲求を毛嫌いするのでもなく、もちろん開き直るのではなく、そのまま認めてあげることからスタートをします。

...なんだか偉そうなことを言っているふうですが、それが単純に心にとって楽だと気づいたからなんです。
怒りや不満を通り越して自己憐憫になることは避けたいですからね。
と、みつ夫頑張れ~と、安易に思っていた私を一瞬で諭したのが、みつ夫をパーマンに任命した、バードマンの言葉。

「いいかい、自分の得にならなくても、褒められなくても、しなくちゃいけないことがあるんだよ」

どうして?と問う、みつ夫に、

「自分で考えた方がいい。そのうちきっとわかるよ。」

漠然とした言葉にも思えますが、私はぐうの音も出なくなりました。得にならなくても、褒められなくても...。それは心のどこかでわかっていることだけれど、今のみつ夫のようになってしまっている時はそれが考えられなくなります。
そして自分で考えた方がいいという言葉の通り、漠然としているからこそ、自ら考えます。

ただ怒るのではなく、こうして諭してくれる人がいることはとてもうらやましいです。...と、同時に、今度は自分がバードマンのように振る舞える人間になれるように精進しなくては、と、背筋が伸びる思いになるのです。

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